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東京ゲームショウ2014のコーエーテクモゲームスにてプレイアブル出展中の『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』。PS4やXBOX Oneに移行するにあたりコスチュームはどうなるのか?グラフィックはどのように進化するのか?Team NINJA 早矢仕洋介開発プロデューサーにインタビューを行いました。
――『DEAD OR ALIVE』シリーズは「見る側のお楽しみ」も多いのでシェア機能が活性化するのではないでしょうか?
早矢仕:そうですね。格闘ゲームはよく「敷居が高い」と言われるのですが、基本はパンチやキックで敵を倒せばいいというシンプルなものだと思っています。プレイヤー全員がプロ野球のようにトップ選手を目指すのではなく、草野球でもそれは「野球」の一部であって、格闘ゲームもそういうものだと思うのです。上手い人たちのシェア動画を見る楽しみもあるし、実際に触ってみる楽しみもある。『DEAD OR ALIVE』シリーズに関しては「女の子を見る」というプレイしない側の楽しみ方をしてもらってもいいと思っています。
早矢仕:マシンスペックがあがった時に『DEAD OR ALIVE』シリーズでやっていかなければならないことってやっぱり「女の子をかわいくみせる」という部分だと思うのです。試行錯誤をし、やっと開発陣からも「かわいい」と思えるものができてきたなと思っています。今回出展したのはバージョン0.65と言っているものなので、ここから更に磨きをかけてPS4ならではのグラフィックに仕上げていきたいと思っています。ちなみに「やわらかエンジン」はPS4/Xbox Oneのみに実装される予定です。
――それは重要ですね(笑) ちなみにLast Roundというからには、これが『DEAD OR ALIVE5』のラスト作となり、次回作は『DEAD OR ALIVE6』になるのでしょうか?
早矢仕:『DEAD OR ALIVE』シリーズは多くのユーザーの皆様に楽しんでいただけるものを次世代機に展開していきたいと思っています。また、PS3で遊びたい方にもアップデート版をご用意する予定です。『DEAD OR ALIVE5』という世界に好きなハードで好きな入り方をしていただければと思っています。Last Roundは来年の春発売なので、楽しみにお待ちください!
早矢仕氏:PS4やXbox Oneでも「DEAD OR ALIVE」を遊びたいというお客様の声をすごくいただいていまして。そういった声にいち早く対応するために、「5」の最後という位置づけで「Last Round」と命名し、発表させてもらいました。
――新ステージ「THE DANGER ZONE」を導入しようと思った理由をお聞かせください。
早矢仕氏:「DEAD OR ALIVE」は初代のとき、KOされると地面が爆発してドーンと打ち上がる演出がありまして、「2」以降はまったくなくなってしまったのですが、ユーザーさんの印象には強く残っていたようです。もともとPS4と Xbox Oneで出すにあたって、まずエフェクトをハデにしていきたいという希望があったので、そういった部分を分かりやすく表現できる記号になるし、懐かしさも感じていただけると考えて、入れてみたらどうだろうということになりました。
早矢仕氏:「DEAD OR ALIVE」をPS4やXbox Oneで出すとなったとき、女の子をかわいく描くことにマシンの力を使うというのが、やはり皆さんの期待していることだろうと思います。では、次のステップとしてこの部分で何を目指すかとなったとき、「やわらかさ」というのが彼女たちをより輝かせるのではないかと考えまして、それを目標にこのエンジンを作ったわけです。
早矢仕氏:5人のキャラクターを新たに追加していますし、新たなステージも追加する予定です。もちろん、コスチュームや髪型もですね。「Last Round」と名づけているので、これまでの「DEAD OR ALIVE」の集大成として、いろいろなものを詰め込んだ、ものすごいボリュームのあるタイトルに仕上げていこうと考えています。
早矢仕氏:何かいろいろやっていきたいとは思ってはいます。「Dead or Alive 5 Ultimate」は基本無料版も同時に展開していて、今も多くの方に遊んでもらっています。格闘ゲームはやはりコミュニティだと思いますので、単純にタイトルをリリースするだけでなく、そういった形でさまざまな長期的サポートさせていただきたいと考えていますし、積極的にアップデートもしていきたいですね。
早矢仕氏:やっぱりやりたいですね。PS4やXbox Oneを触らせてもらって、これらの現世代機の機能をフルに使ったものをやっていきたいという気持ちがさらに強くなりました。今回は「DEAD OR ALIVE」を早くPS4やXbox Oneで遊びたいという方にお応えしたので、これが終わってから次の未来を考えたいですね。
――「バレー」の復活というのは考えておられますか?
早矢仕氏:やはり声をいただきますので、ちょっと考えたいなとは思っています。
――期待しています。それでは最後にファンへのメッセージをお願いします。
早矢仕氏:格闘ゲームのアップデートは徐々に売上が落ちていくものですが、「DEAD OR ALIVE」は今、すごくコミュニティがすごく盛り上がっていて、逆にプレイヤーが増えている状況です。「Last Round」で、これをもっと大きく広げて、ぜひ多くの方にコミュニティに参加いただければと思います。