オリジン・谷口P談
・オリジンは大変な作品。決まりごと(設定)が多くてめんどくさい。
・安彦さんの絵は不滅的、いかにアニメーションするのかが命題でもあった。
・安彦さんは全カットに目を通している。
・言葉の修正、次第修正。演出的修正をしてもらっている。
・とても手が早く、20カットを1時間半ぐらいで修正をあげる
・絵コンテも安彦氏ですが、800カット以上あるのに2週間ぐらいで描いてくる、スーパーアニメーター。
・キシリアの裸はサービスカットではなく、欧米的なイメージ。
・キシリアの馬のシーンはテレコムの友永和秀さん(カリオストロのカーチェイスシーンなどの)。
40~50カットほど。
友永さんはルパンで総監督のさなか。
風立ちぬ後でそのままのテンション合流したから大変だった。
第一原画に1週間かかった。あのシーンは安彦さんもやりすぎだと言った。
・ローゼルシアの髪のなびきのカットはテレコムの高須美野子さん。
オリジンでは作画監督。お兄さんがガノタらしい。
・800カットあるがひとりあたり60~70カットを半年ぐらいをかけて描いてもらっている。
・キャスバルとアルテイシアの別れの前の夜はは茂木信二郎さん。
情緒的で細かい芝居で良かった。
安彦さんも絶賛。
UCに参加していたので小形Pからの紹介。
茂木さんは2章のラストシーンもやってもらっている。
・2章は秋にやります。
・UCと違うのは毎回予告を付けます(笑)。
安彦さんと今西さんはスケジュールに厳しい人なので
・2章は3年後のテキサスコロニーが舞台。シャアとキャスバルの話。
安彦さんが言っちゃったけど池田さんがやる。
・谷口Pは古谷さんが呼ばれているのは知らなかった。
・予告にもあったが2章ではアムロ、フラウも出てくる。
・古谷さんの出番はあるんですかね?どうでしょうね?
・2章のみどころはモビルワーカーがでてくる。訓練がたくさん描かれると思うのでお楽しみに。
小形P「富野さんはコントロールできるわけがない」
■池田秀一さんの話。
・池田さん(シャア)は安彦さんにタメ口。
・UCで一緒になった小形Pは池田さんとオリジンとGレコ、どちらが勝つか賭けをしている
・池田さんは飲むと大変。朝まで飲んでいる。
・小形さんは池田さんと偶然会って「「めぐりあい宇宙」だ飲みに行こう!」って言われた。
・「3倍速い」とか親父ギャグが酷い。
・池田さんを扱くと安彦さんが言っていたので2章はお楽しみに。
・収録後にザビ家を連れて飲みに行った
池田さんのアフレコは1時間掛からず終わって、一度、犬のセイラちゃんの散歩に帰って、戻ってきて・・・。
■参加者質問コーナー
Q.Gレコ映画化はありますか?
小形:答えつらいですが
富野さんのことだから何かしら考えていると思う。
いまは頭をリセットしないといけない時期なので期限が良くて気持ちが悪い。
Q.嫌いなガンダム作品は?
小形:でた!
谷口P:サンライズにいない人の作品にしましょうか?
ぼくあんまり知らないんですよね?全部言えます?
小形:いいわけじゃなく、40ぐらいになるとアニメはあんまりみなくなってくるんですよね
近年のタイトルはあんまりみないんですけど・・・。谷口さんその中でも・・・。
谷口P:ラブライブかな・・・。売れすぎていて悔しい。
小形:そのおかげでいっぱいお金を使わせてもらっています。
好きなのは1st世代じゃないのでZとかZZ、これじゃだめ?
嫌いなのは・・・わかんないな。
小形:会社に入るときの面談で、97年ぐらいなんですが、ガンダムXが当時は好みじゃなかった。
今思うと、高松監督だし大好きだけど「あんまり好きじゃありません」と言ったら目の前に
当時のPの富岡さんがいた。今でも引っかかっています。
谷口P:嫌だなと思うのはユニコーン。比較、なんでされるんだろ?
嫌いじゃないけどもういい。
谷口P:業界入りしたのはフロムAの求人案内で。ルパンが載っていて、おお!ってなった。
Q.白の肖像どうなりました?
小形:やると思いますけど。絶賛準備中。企画がなくなったとは聞いていない。
谷口君:担当が女性スタッフなんですが産休に入ってしまって。なので少し止まっています。
小形:福井さんはやるき満々です。
Q.オリジンの本命は過去編の後といっていたが実現性は?
谷口P:白紙なんです。やりたいんですけど。売れないとできません。
僕らもやりたいです。
シャア・セイラ編2章が今年の秋、来年3、4章が、とだいぶ先の話です。
右肩上がりならやれると思いますが。安彦さんも僕らもいい年になってくるので・・・。
ガンダムが次、40周年も控えていますからね。
売り上げが良ければ。ぜひやらせてください。
小形:ついでにGレコも。
Q.富野さんは周りの意見を聞いているの?
小形:そんなふうに見えないですか? 富野さん聞くほうです。
今回、今までより情報量が多いのはいろんなことを聞きすぎている部分もあります。
とにかく、いろんなことを聞いて、それを作品に入れようと思っているので、
作り方としてはものすごい特殊です。
話の筋は一番最初に考えたプロットからほとんど変わっていない。
最終回までほとんど変わっていないが、動いているキャラの同線は話数ごとに変わっている。
声優さんがどのような人なのか、仕事中の部分を観察して話に組み込んでいる。
ほかの人より話は聞いてくれる方だとは思うんですけど。
これは殺した方がいいんじゃないの?と提案しても殺さない場合もあります。
最近、あんまり殺さない傾向にあります。
だけれど、明日からどんどん人か死んでしまいます。
谷口P:すごい荒木さん押してたよね?
小形:荒木さんがもともとやりたいといって。コンテも切りました。
富野さんがなおしの指示をして、荒木さんがまた治す。
だいたいそんなこと(リテイク)を受け入れてくれないですが、荒木さんは直します、と。
荒木回は絵コンテだけで3~4カ月かかった。やってもらえるだけでラッキーでした。
他の仕事がなければどんどんやってもらいたかった
谷口P:秋に進撃やるのか・・・。
Q.絵コンテは富野監督が全話手を入れてる?
小形:絵コンテは富野さんが全話手を入れています。時間的に直しきれない部分もありますが。
半分以上、3分の2は富野さんの絵になっています。これは昔からです。
でも、下地があると全然違います。
Q.板野さん参加経緯
谷口P:板野さんがバイク事故で骨折して入院していたときに、お見舞いに行った安彦さんが頼んでしまった
骨がつながるのを待って頼みに行った。
Q.オリジンが大河原からカトキに変わったのは?
谷口P:僕が関わったときにはカトキさん、山根さん、明貴さんは決まっていた。
今西さんがこの三人でやりたいと。大河原さんとも話をしながら決めていった。
もめたとかいうのではなく。
谷口P:サンライズ社用車はシャア専用オーリスで目立つ。
■ここからゲストにバンダイの岸山博文さんが参加しプラモデルコーナー
岸山:番組の進行に商品が追いついていない(笑)
谷口P:デザインは富野さんの要望?
小形:デザインは富野がめちゃくちゃ口を出している
安田さんのデザインはそんなに口を出さなかったけれど
形部さんとはすごいやり取りをしている。
厚さはこのぐらいで、足の細さはこのぐらいで、とか指示を出しながら。
谷口P:コックピットトイレは?
小形:富野さんが頻尿なんです。あんまり言うなと言われてるんだけど。
トイレがないと安心して戦闘が出来ないだろと言ってました。
バキューム的機能が付いています。
岸山:メカ打ちでそのあたりの話で、戦闘機乗りについてリサーチたらそういのがあって、大事なことだと。
小形:ゼロ戦にはそういう機能が付いてなくて、おむつのようなものをしていくんだけど
結構かぴかぴになってしまう、それはいかんだろうと。
しかも、宇宙世紀の時代を経て、宇宙で戦闘する時は2~3日放り出されることもあるだろうと。
その時どうするんだという話になってトイレを付けるように。
その辺をなしに、ただかっこいいかっこ悪いだけでやるからお前らはいけなんだ言われました。
小形:アイーダ機の変形については質問があったのでアニメジャパンで答えを提示してます。
小形:(カットシーの)ピンクの指し色が形部さんの特徴です。
谷口P:デザイナーによってこの人にお願いしようという決めごとがあるの?
小形:あるようなないような。形部さんの方がいっぱいだしてきた、それだけです。
これをいうと安田さんに怒られるですが、安田さんがガンダム1体描いている内に形部さんは3~40描いてきた。
この間聞いたのは、使われていないのも含めると5~60とかそのぐらい書いている。
小形:Gルシファーは3人乗りなんです。
これももともとデザイン画が先にあってそれを富野さんが話に組み込んだ。
スカートはファンネルです。
はじめは一人乗りの仕様だったんですけど、
富野さんの中でキャラ的にノレドの落ち着き場がなくなったので乗せてやらなきゃいけないなと。
これだけはちょっと変更になって3人乗りのシートになった。ノレドとラライヤ二人で操縦。
そんなの入らないんじゃないですかと聞いたら、
「お前は馬鹿なのか」といつものセリフで怒られた。
谷口くん:人力車みたいな乗り方ですね
岸山:進行しながらわき出るアイデアをどんどんと
小形:なので元から用意してもらったやつが、あれ、これ違ってたとか、結構ありますよね
プラモデルと連動する時って何カ月も前からしっかりやっていかないといけないんですけど
富野さんの場合は忘れたとか
岸山:変形ですね(笑)
小形:やってたら3人乗りになったとか、そういうことが結構ある。
後だししてくる。許されないでしょ普通なら。ンダム世界の神だから仕方ない。
岸山:ジャイオーンも当初は普通にガンダム顔でしたが。液晶的に映るという話に。
谷口P:ネーミングはどうやって?
小形:富野さんがネーミングはどっかから付けてくる。
あたまのほうは、グリモアとかは錬金術の本か何かから
最後の方はネタ切れているから、どこかから持ってきてるだろうとおもう
だいたい、言ってみてしっくりくるかこないかだそうで、ザクとか。
谷口くん:あれはコンテに描くのがめんどくさいから一番早いザク、グフ、ドムを使うっていうてました。
谷口P:なんで濁点つけたんだろうね?
小形:濁点つくとなんか強そう
オリジンのガンプラの話。
岸山:HGUCで以前商品化していますが、
ガンタンクは何度も作ることはないので久しぶりの立体化です。
初期型ということでまた出てくるんですかね?
谷口P:でしょうね。
岸山ガンプラの進化を集約。キャタピラ等々もですね、
わりと部品は少なめでまとまっているんですが、
リアリティというのでは工夫しています。
シャアザクは可動域がすごい。安彦さんの人間あるMSを再現。
マーキングはルウム戦役前・後で2種類入ってます。
1/144ですが1/100を超えうる機能が。胸が動いて可動域が広がる。
部品数は工夫してすくないですが高機能。
岸山:3連星もやりたいですね。たぶんやるんだと思います。
Q.パーフェクトパックの製品化は?
岸山:裏方さん、どこまでOKなんですかね?
小形:是非、実現させてもらいたいですね。
岸山;アサルトが これから発売・・・(まずはアサルトを売りたい)
小形:これを買っていただけると、パーフェクトパックに
岸山:そうですね、夢が見えてくるかも。なんてアピールなんだろ。
いくつか商品化されていないバックパックもありますので夢を広げていきたい。
高トルクは1/144だと難儀しますね。
Q.GセルフのMG化は?
白くて割れちゃうLEDだけで大変な値段がするアレとかありましたが。
PGのユニコーンと通じるところがありますがブラックライトで
光る樹脂やシール、UV反応インクでこだわっています
今は何とも言えませんがMGに発展していくときにはトライアルで楽しい要素を。
もしでたら、いろいろな仕掛けが入ったMGGセルフにしたい。
■締めのお知らせ(告知済みの情報は省きます)
3月15日(第1話~第13話)、21日(第14話~第25話)にバンチャにてGレコ一挙ライブ配信決定
詳細は公式ホームページにて告知予定。
小形:23話、タイトルはニュータイプの音
谷口くん:間に合いましたね
小形:ここからは最終回に向けてガンガンいつもの富野さんの感じになっていく
ってことは、まぁ、お亡くなりになる人たちがどんどん増えて来る感じに
岸山:そこはいつも通りなんですか?
小形:いつも通りですね。やっぱりキャラ多く出しすぎなんですね。
だからどんどん整理していかなきゃいけない時期に。
谷口くん:ちょっとずつアフレコで人が減っていく
小形:今日はこの人たちサヨナラです、みたいな感じになってきましたんで。
23話以降は本当に富野さんらしい作品になっていると思います。
ぜひご覧になっていただければ
谷口P:残り何話ですか。
小形:23,24,25,26。26話のサブタイトルが「大地に立つ」になっています。
谷口くん:何が立つのかお楽しみに。
谷口P:またはじまるのかね?
小形:いや、もうはじまんない・・・。
まぁ、本人はやる気満々なので、もうちょっとね、長い目で見ていただけたら。
谷口くん:最終回のスペシャル声優の話しなくていいですか?
小形:最終回にスーパーゲスト声優が。
ちょっと73歳にして声優デビューした人がいるんで。
またツイッター等々でお知らせを。
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● #西野司# ●就係王道
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