プロデューサーインタビュー (1)
池谷:パトリックは、2年後の世界でもTVシリーズとあまり変わらないですね。
池谷:グラハムやアンドレイは、方向性や種類は違いますが、劇場版までの2年間は、地球連邦に所属し、
軍人としてのある種の覚悟を持って生きてきたのではないかと思います。
池谷:デカルトは、ほかの軍人たちとは違う感じでしょうか。特に何か期するものがあるような気がしますね。
池谷:共通の敵対勢力が現れたときは、共闘せざるをえないでしょう。だとしても、
ライバル同士が同じ艦に乗って……というところまで行けるかどうかですが。
プロデューサーコメント
パトリック・コーラサワー
パトリックも劇場版では頑張っています。男らしい彼も見られるかもしれません(笑)。
グラハム・エーカー
グラハムは、これまでどおりの独自性の強い彼らしいやり方で戦いに参加します。
デカルト・シャーマン
ガデラーザはイノベイターでないと扱えない大型で強力な兵器。この機体を操るシーンで、存分に彼の活躍が見られます。
アンドレイ・スミルノフ
軍人というものに対する思いは人一倍強い彼なので、より軍人たらんとしていますね。
池谷:劇場版はTVシリーズの2年後を描きますが、その世界観はTVシリーズを継続したものです。
ソレスタルビーイングの理念も続いています。セカンドシーズンの最後で地球連邦は新大統領の下に新政府が樹立され、
融和政策を打ち出しています。2年というのは、政策が世界に浸透していくのに必要であろう期間ですね。
世界が平和であり続ければソレスタルビーイングの出番はないのですが、彼らは存在し、世界を見続けています。
世界というのは、いつ誰かが争いを引き起こしてしまうかわからないものなのかもしれません。
刹那たちが2年間どういう活動をしてきたかは、見どころのひとつです。
――2年間の行動が描かれるのですか?
池谷:2年間をつぶさに描くのは無理なので「こんなことをやってきたんだろうな」ということが、
雰囲気で伝わるようになっています。
――刹那はどんな2年間だったのでしょう?
池谷:セカンドシーズンの最後で言っていた言葉どおりにソレスタルビーイングであり続けました。
刹那らしくという感じでしょうか(笑)。
――刹那はソレスタルビーイングの大黒柱的な存在になっているのですか?
池谷:イノベイターになって以降、能力的にも抜きん出ているので、柱になっていると思います。
刹那が率先してという感じではないかもしれませんが。
――意識体になってヴェーダで眠るティエリアが復帰するのもファンには嬉しい限りです。
池谷:彼がなぜ再び実体化して登場するのか、どうやってヴェーダから出てくるのか、という点も面白いところですね。
――地上で巡礼の旅をしていたアレルヤもピーリスと一緒に帰ってきますね。
池谷:超兵も特殊な存在ではあるので、一般人の生活に溶け込めない部分があったのかもしれません。
ほぼふたりきりの旅の中で何か答えが見つかったかどうかは、本編で確認していただくほうがよいのかなと思います。
――メカニックで注目すべきポイントは?
池谷:密度の高さなども含めて、すべて劇場版仕様になっています。各デザイナーには、
ギアを入れ直してデザインしていただけたようです。メカ戦はTVシリーズ後半から熱くやってきたので、
高いテンションを保ちながら取り組んでいるところです。現在公開中の予告編カットを見て、
感じてもらえているのではないでしょうか。
――戦いの舞台もTVシリーズを継続していると思っていいのですか?
池谷:TVシリーズは、軌道エレベーターを中心とした地球圏エリアでの戦闘でしたね。
劇場版では、そこを飛び越えて、もうちょっと広くなりそうですね。
――マイスターたちの注目ポイントは?
池谷:劇場版で導き出されるであろうそれぞれの答えが見どころじゃないですか。
シリーズを通して語られてきた刹那たちが、どういう答えを出すのかをぜひ見てほしいです。
――女性キャラの活躍どころはありそう?
池谷:マリナは、ソレスタルビーイングとは違うアプローチで、平
和を目指すという彼女らしい立場での活動を継続しています。プトレマイオスも活躍するので、
スメラギ、フェルト、ミレイナもきっちり描かれますし、ピーリスはアレルヤと一緒に戦います。
――では、劇場版の一番の注目ポイントは?
池谷:刹那たちが立ち向かう敵の存在とは何か?でしょうか?
答えは本編を見ていただくしかありません。それとともに刹那たちの物語の結末を感じてもらいたいです。
手前みそですが、いいと思います。