月刊ガンダムエース創刊10周年――。
その記念すべき号で「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」が最終回を迎えると同時に、
ついにアニメプロジェクトが始動する!
ガンダムエースでは今後、最新情報が入り次第発信していくので楽しみに待っていてほしい。
乞う御期待!!
引用:
安彦良和
内田社長の御英断に感謝します
1stシリーズの放映が終わって間もないあたりから、
「ガンダム」がなんだか「違うもの」になっていくような気がしていました。
「Ζガンダム」以降、それは紛れもない傾向として顕われるのですが、そ
の結果実に様々なガンダムや異種ガンダムが生まれ、それぞれが支持され、
実に30年以上も「ガンダム・ブランド」が生き続けるということになると気分は複雑です。
素直にその長命を喜ぶべきだろうといつしか思うようになり、現在もそう思っています。
しかし、1stシリーズに関わった者としては、「最初(オリジナル)のガンダム」が数ある
「ガンダム」の「単なるひとつ(ワン・オブ・ゼム)」というのでは困ります。
それはあくまでも「唯ひとつ(オンリー・ワン)」でなくてはならないのです。
ですが、残念なことにその「オリジナル」は今となっては古びて観るにたえないものに
なってしまいました。理由は僕も含めた当時のスタッフの力量の不足と、
当時の諸事情や諸制約によるものです。
そのことをサンライズの吉井前社長に指摘されて僕は心を決め、
「最初のガンダム」を洗い出す作業を始めました。
この作業にはちょうど10年を要しました。今、その作業を終了するに当たって僕は
自信を持って断言する事ができます。富野喜幸(当時)が構想し、指揮し、
僕がメインスタッフの一人として参加し、創りあげた「ガンダム」はこのようなものであった、と。
映像化によって、僕が提出した「最初(オリジナル)のガンダム」は「新しいスタンダード」に
なることでしょう。それは今後長い間、これからの世代をも含む多くの人に愛されるはずです。
この巨きな仕事を担ってくださる方々に感謝し、期待を込めてエールを贈ります。
|
引用:
サンライズ 代表取締役 内田健二
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」アニメーション・プロジェクト
「THE ORIGIN」を創り送り出してきた安彦良和様、角川書店様。
それを支えてきた読者の皆様。濃密な“10年間”がいよいよ最終回を迎えました。
深い満足感がありながら、いくばくかの寂しさも……様々な思いが巡っている事と思います。
「ガンダム」の世界は30年を超え、多様化と重層化を繰り返し、ここまで発展してきました。
その広大な「ガンダム」世界の中で、「THE ORIGIN」はまごうことなき本流であり、
この完結は歴史的マイルストーンです。まことにおめでとうございます。
この場をお借りして、サンライズが「THE ORIGIN」のアニメーション化を進める事を
発表させて頂きます。
我々のプロジェクトの概要や詳細は、今後改めてお知らせいたします。
まずは“漫画という第一走者”から“アニメーションという第二走者”が預かるバトンの大切さを自覚し、
その重責を担う覚悟を持って始動することを、ここにお伝えいたします。
読者の皆様におかれましては、「ガンダム」への日頃のご支援、深く感謝いたします。
今度ともよろしくお願いいたします。
|